東レ三島工場専用線跡を見学した翌日、駅前から少し足を延ばして、御殿場線の下土狩駅まで歩いてみました。
このスジの方なら、下土狩ときいてピンと来るでしょうが、そうでない人は「どこ?」って感じでしょうね。
ま、そのスジで無い人がこのページを見ているとも思えませんが(笑)
駅前。結構広々とした感じです。土曜日の昼でしたが、やたらとのんびりしてます。長閑とはこの事でしょうか。
東海道線の丹那トンネルが完成し、海側の路線(いわゆる熱海線)が開通するまでは、今の御殿場線が東海道本線でした。
その時の「三嶋駅」が、この下土狩駅なのです。
てな話は、駅前のパネルやパンフレットなどで細かく紹介されています。
三島市なのか、長泉町なのか、どこが力を入れているのかわかりませんが、これだけ廃線を丁寧に紹介しているのは珍しいと思います。
廃線は駅南側から現三島駅(以降三島駅)方面へ向かうのですが、一旦駅の北側へ回って構内を見てみます。
このように、向かって左側(東側)が無駄に余裕のある感じですよね。
「三嶋駅」時代はもっと線路もたくさんあったのでしょうか…
さて、では南下してみます。コミュニティながいずみのうら側に周ってみると、線路の左側は立体駐車場、だだっぴろい平面駐車場が広がっています。
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さらに南下すると、ガードがありました。どうやらここら辺で本線から分岐していたようです。
しばらく「こっち」だと思う方向を目指して歩きますが、宅地化されていて遺構らしきものどころか、路線跡をまっすぐ歩く事もままならない状況。 地図とにらめっこしながら、路線跡から外れないように細かく修正しながら歩いて見ます。
新幹線のガードをくぐったところに、2箇所、橋台跡がありました。
ここは、先に書いたパンフレットとかでも紹介されていますが、その割には案内も何も無く、普通に歩いていると見過ごしそうです。
布団とか、生活感ありすぎ(^^;
道路脇にありますので、見学には適していますね。
ちなみに、道路「脇」にあるということは、道路自体は線路跡では無いということになりますな。
そのまままっすぐ歩いていくと、現東海道本線にぶち当たります。
さて、またしばらくは地図を見て廃線跡らしき道も無く、カクカクしながら歩きます。
駐車場から、奥に見えるマンションの右の空間(庭っぽいところ)が線路跡のようです。
で、この駐車場奥に遺構があります。
こんなの。
これはなかなか気づかないですね。
マンションをぐるっと迂回し、正面にまわります。
今度は建物左になる空間が、先ほど裏から見た線路跡です。
道路をはさんで、マンションの庭から続くまっすぐな道がありますが、これが線路跡。
マンションを背にして左側から、現在の伊豆箱根鉄道の線路がすりよってくる感じ。
タクシー会社にぶつかってしまうので、またまた迂回して正面側にまわりました。
楊枝工場踏切という面白い名前の踏切あたりで、現在の路線に接続していたようです。
これが現在の路線。元々は直進していて、三島駅が現在の場所になったので無理やり大きく右にカーブさせた、というのがよくわかります。
三島広小路駅までやってきました。
味のある、いー感じの駅ですねぇ〜
おまけ。
現在の三島駅を出て、東海道線とわかれて大きく左にカーブするあたりには「製材所踏切」があります。
なんか踏切の名前もいろいろで面白いですな。きっとそれぞれに謂れがあるのでしょう。
実は結構奥が深いのもありそう(「そこにXXがあったから」とかいう理由がほとんどなんでしょうが)。